読者の方から頂いた質問の中に、
「世の中には、犬にとって危険な食べ物がたくさんあるそうです。しかも困ったことに人間にとっては健康によいとされるものばかりと聞きました。でも私はそのことを知りませんでした。
手作り食には愛犬や愛猫が命を落とすリスクもあるということは知った上で覚悟して臨んでくださいと言われ、怖くなってしまいました。」というものがありました。

確かに、例えばネギ類はアリルプロビルジスルファイドという成分により赤血球が破壊され貧血を起こす可能性があると言われています。人間にとっては何の問題もないネギ類が犬猫にとっては貧血につながることがあるのですから、上記の注意喚起にも一理ありますね。どんなことでも初期の段階ではある程度の注意事項を調べておくことは大切です。でもだからと言って、犬猫の手作り食が気軽にチャレンジしてはいけないようなハードルの高いものだとは、私は思いません。

 

なぜなら、食材はどんなものでも適量があり、中毒症状を引き起こすのは一定以上の量を摂取した場合だけだからです。それは各食材によって異なりますが、ほとんどの場合、常識的な条件下で犬猫が摂取することが極めて難しいような量なのです。前述のネギなど具体的な中毒の報告があるNG食材をわざわざ与える必要はなく、念のため避けておくのは賢明です。一方で、今まで食べさせて何も起こらなかった食材が、ある時点で突然危険と言われるようになるケースが多々見られます。 そのような場合は、普段の生活で摂取できる量を遥かに超えた大量摂取というレアな状況のことを取り上げているのであって、常識的な量と配分で作る手作り食が愛犬の命を危険にさらすようなものになることはまずありません。

 

以上、見てきたように、通常手に入る食材で愛犬や愛猫の命を危険にさらすような食事を作ってしまう可能性は極めて低いと考えます。もしどうしても心配だという方は、よく使う食材が毒性を発揮する量を具体的にお調べになれば、その不安は必ずや解消されるでしょう。